◆今日のポイント①
「皆様が何か新しいことをする時、実施する寸前でチェックしておかなければならない項目を知ることができます」
◆今日のポイント ②
「今回のオリンピックが良い意味で後世に語り継がれる新世界の祭典になることを願います」
◆今日のポイント ③
「私は否定をしたいのではございません!!あなた様がその大事なお役目を果たされたいのなら、このジュネーブ磯六をお取立てくださいませ!!(©晴天を〇け)」
皆様こんにちは
ジュネーブ磯六です。
今回は「ISO9001(2015版)取得認証監査員」が東京オリンピックの準備工程を勝手に監査してみた。
という記事です。
チェック項目の条件を満たしてなければバンバン×つけていきますからね!ビッシビシ行きますよ!
(全部監査すると膨大なので、一部の盛り上げっている部分だけ切り、なるべくわかりやすいように専門用語は極力避けます)
※ISO9001ってなに?という方。まずはこちらへ↓↓
私をオリンピックのリスクマネジメント担当として招聘していただければ、今回のグダグダは起こらなかったのではないか…と勝手に思っている何様です笑。
今回の記事を見ていただくと以下の二点が得られます。
- オリンピックはこう準備すればよかったのかという気持ちを得られます
- 皆様の所属している組織の改善活動に役立ちます
現在地の確認
今回は【ISO9001 8項 運用】を基に解説させていただきます。
運用というのはPDCAでいうところのD(ドゥー)です。
このD(ドゥー)はもちろんクライアントに製品やサービスを提供する行為ですから、もっとも外部に可視化されやすく超重要な項になります。
そういう視点で見ていただけますと入ってきやすいかと思います。
では続きにいってみましょう。
8.1 運用の計画及び管理
やっとのことで始まった東京オリンピックではございますが、始まる寸前まで組織委員会は様々な計画変更を余儀なくされていました。
森会長の不適切発言での辞任から始まり、小山田圭吾さんの辞任、小林賢太郎さんの解任と前代未聞と言っても過言ではない状態です。
ただ、排除するという対策は付け焼刃に過ぎず「ここ穴あいたから塞いだ」じゃダメなわけです。
その穴があいてしまったことで別の場所のバランスが崩れている可能性がありますが、それを組織委員会はチェックしているのでしょうか・・・
もししていなければもっと大変なことが近い将来起こる可能性があります。
例えば、選手村でのパンデミックです。
サッカーの南アフリカの選手はほぼ全員濃厚接触者なわけですが試合に出ていました。
ということは日本代表で今回ピッチに立った選手は残念ながら濃厚接触者です。
また、既に陽性反応が出ている選手が報道されていますが、それは氷山の一角という可能性もあります。
情報は操作できますから。
極めつけは「6時間前のPCR検査で陰性が出たらOK」という謎ルールが新たに追加されました。
以上のことから、選手村でのパンデミックが起こる可能性は低くは無いという仮説が立ちます。
感染が爆発してしまったら選手村が隔離空間に早変わりし、もはやオリンピックどころではなくなってしまうのです。
一週間後、二週間後にどうなってしまうのか本当に心配しております。
よって監査事項については「×」です。
8.1.2 e)製品およびサービスの要求事項への適合を実証する
何かを始める際、外部委託先に発注するのであればそこがちゃんとしているかチェックしなければなりません。
今回の組織委員会でいえば、既に関係者を数名解任してしまいグラグラの船になってしまっている状態ですが、もちろん次の目的地に進んでいかないといけないのです。
ですが今現在の外部委託先についてチェックができていますでしょうか。
例えば大会ボランティアの方々です。
私には中身が見えないのでわかりませんが、ケアの状況をチェックしているのか気になってしまいます。
あとはバス会社のスタッフ。沢山の選手を会場まで運んでいるけど大丈夫?と思ってしまいます。
食材の搬入業者とかも然りです。
関係者がコロナに感染しないよう計画を立てられているとは思いますが、チェック体制を確認していることを願います。
人間は計画通りにいかないとき、自分のことで精いっぱいで外のことなんて見ていられなくなります。
計画が変わるのは当たり前。変わったときはこういうことに注意してね。外にもちゃんと目を向けてね。とISOは要求しております。
よって監査事項については「×」です。
8.2.1 顧客とのコミュニケーション
前述の続きですが、顧客やクライアントに耳を貸し、コミュニケーションを怠らないようにしなければなりません。
組織委員会に対する国民の要求事項は刻々と変わっています。
もちろん海外からの要求も然りです。
一カ月前はそのルールでよかったが今はもう変わっている。ということが世の中では常です。
だからオリンピック組織委員会はとにかくPDCAを高速で回していく必要がありましたが、できているようには見受けられません。
ルールは変わっても、安心安全という言葉でまるっとオブラートに決め込んで、あとはもう勝手に協議してください。
といった感じに見受けられるのです。
よって監査事項については「×」です。
8.2.3 製品およびサービスに関する要求事項のレビュー
ここでISOが要求しているのは、オリンピックは間違いなく安心で安全だということを利害関係者に証明しなければならないという内容です。
利害関係者とは、国民、選手、海外の選手や関係者、報道関係者全てです。
果たして証明されているでしょうか。前述の通りできてないですよね。
よって監査事項については「×」です。
8.3 製品およびサービスの設計開発
新しいものを開発する前にはこの要求事項をクリアすることが非常に大事になります。
今回は「東京オリンピックを運営する」という新しいサービスの設計開発なので、該当します。
例えば、関係者の方は今回の二人の排除劇について「昔の行動まで調査するのは実際問題として困難」と漏らしています。
困難とは言ってますが、ISOの環境分析をしていれば自然と湧き出てくる疑問点の1つなのです。
製品およびサービスの性質に起因する失敗により起こり得る結果、インプットは設計・開発の目的に対して適切で、漏れがなく、曖昧でないものでなければならない。
という文面がまさにそれを刺しています。
また、感染してしまった外国人選手はどのように隔離するのか。病床は足りているのか。その分一般人用の病床に影響は出ないのか。などが公に発表されていません。
もし最悪な事態になったときのことを考え、性悪説で物事にあたる必要がございます。
よって監査事項については「×」です。
8.4 外部から提供されるプロセス。製品の及びサービスの管理
こちらは、業務委託先などを日ごろから監視しなさいという要求事項です。もちろん選定するところからです。
俗にいう身体検査です。
例えば警察官を目指す人は過去に逮捕歴があるか調べられて、もしあれば弾かれます。(と知り合いの警察官に聞きました)
これと同じことが組織委員会はできていなかったということです。
よって監査事項については「×」です。
8.4.3外部提供者に対する情報
組織は、外部提供者に伝達する要求事項を外部提供者に伝達しなければならない。
とあります。
残念ながらもちろんできておりません。
よって監査事項については「×」です。
8.4.3 d)組織と外部提供者との相互作用
相互作用はいい相互作用もあり、悪い相互作用もあります。
今回該当された方々は悪い相互作用が発生し、大会自体に悪影響を及ぼす可能性があるのでクビになりました。
基本、契約する際に「過去に遡ってやましいことが発覚した場合はクビになります」という契約内容を交わしておかなければなりません。
恐らく小山田さんとはその契約をされていなかったのではないでしょうか。
なぜなら最初は擁護していましたので。
ということはクビにできなかった可能性があります。
ただ結局政治的な圧力か何かで辞めさせられたのだと思います。
トカゲの尻尾キリですね。
よって監査事項については「×」です。
8.5.2識別及びトレーサビリティ
もし大会中にコロナウイルスに感染してしまったら、その感染源を確実に追いかけられる状態にしなければいけません。
濃厚接触者の管理や、コミュニケーションの記録とかが重要になってきます。
しかし、選手村の食堂がニュースに映っているのを見ましたが
感染対策を万全にやっているとはどうも思えないレイアウトで、申し訳程度の衝立と、間隔のないよくある食堂といった感じでした。
これでは到底感染源を追いかけられるわけがないかと思います。
なお、トレーサビリティの識別には二つあります。
- 何かの前と後を識別する
選手の中で検査の前と後を識別する必要がある。
2.不適合があったときに正規のものと識別する
陽性者が出たら隔離しなければならず、濃厚接触者を特定してその人の記録を全部洗いざらい出さなければならない。
よって監査事項については「×」です。
もうしつこいですね。すいません。繰り返したら笑ってくれるかなと…安易でした。
8.6 製品およびサービスのリリース
製品なら梱包前の最終チェック工程。サービスなら提供する前の不適切事項の確認です。
もう散々オリンピックのことはツッコミを入れてきたのでそろそろ一般的な例題にシフトしてみます。
例えば、アパレルならスタッフはお客様と会話をするわけなので、検温をする必要があります。
もし、そこで微熱が発覚してしまったら、不適合なサービス提供者となってしまうわけです。
8.7 不適合なアウトプットの管理
不適合品を確認したらどうするかというのが8.7項です。
先ほどのアパレルの別の例を続けると、不適合なサービス提供者に該当する人が出てしまった時の対処法ルールとしては4つございます。
1.修正
読んで字のごとくです。スタッフを補充するなどです。
2.製品およびサービスの分離、散逸防止、返却または提供防止
該当スタッフを休みにさせて帰宅させるなどです。
3.顧客への通知
当日そのスタッフに会いに来る予定のある顧客がいたら知らせないといけません。
4.特別採用による受入の正式な許可の取得
たまに顧客が微熱ならそれでも平気だからサービスして。という場合があります。
コロナ禍ではさすがに非難を浴びるかと思いますが、平時にはたまにあるかと思います。
その時は特別にルールを逸脱してもいいという項目がこの要求事項です。
もちろん、そこで顧客が認めたということを記録しておく必要があります。
まとめ
細かく例を挙げさせていただきながら8項を進めていきましたが、いかがでしたでしょうか。
実はこれ、どの組織にも当てはめることができるのです。
組織とは会社だけでなく、家族や友人のコミュニティなども含まれます。
例えば家族なら、お子様がお受験をするのであれば、「8.3項 製品およびサービスの設計開発」です。
・現状どのくらいの偏差値で
・どこの学校に行きたいか
・その学校との偏差値の差はどのくらいか
・その学校に精通している塾や勉強方法の情報を集める
・実際に勉強をスタートする
・模試で及第点に届かなければ目標の修正が必要
などを網羅的に確認するのです。
今日の一言
オリンピック組織委員会もそうですが、私は国や自治体こそISO9001の認証をとってほしいなとつくづく思いました。
そうすればもっと国民に好かれる健全な運営ができると思います。
と、恐らく確実に届かない声をつぶやいてみました。
もしも、もしも関係者の方見ていましたら是非お問合せ下さい!!
あなた様がその大事なお役目を果たされたいのなら、このジュネーブ磯六をお取立てくださいませ!!
(©晴天を〇け)
はい、今日はここまでにしておきます。
ではでは皆様、この後もお気をつけて
ジュネーブ磯六
≪監修≫タイムクリック株式会社
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